ECモールの流通総額ランキング!今出店するならどこが良い?

ECモールの流通総額ランキング!今出店するならどこが良い?

EC事業において、自社サイトとあわせて利用したいのがECモール。モール自体の集客力を活かせるため、自社サイトのデメリットをカバーできます。

では、どのECモールに出店するべきか?これは商材やターゲット次第ですが、基準の一つに「流通規模の大きいところを選ぶ」というのがあります。それだけお客様が集まっているわけなので、売れる可能性が高まるのです。

今回はECモールの流通総額ランキングをテーマに、1位から5位までをピックアップしました。各モールの特徴も解説しますので、出店先探しの参考にどうぞ。

国内ECモール流通総額ランキング:1~5位

ではさっそく、国内ECモールの流通総額ランキングをみていきましょう。

*参考資料
eccLab/【2019年EC流通総額ランキング】国内16・海外20のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド

1位:楽天市場(3兆8,595億円)

画像:楽天市場公式サイト

1位は「楽天市場」。トラベルやデリバリー、ラクマ等のサービスも含め、2019年の流通総額は3兆8,595億円にのぼります。

同年、楽天の利用者数は5,000万人を超えました。キャンペーンが頻繁に行われているのもあり、集客力はバツグンです。

また、楽天に出店すると店舗ごとに専任担当者が付き、運営業務全般をサポートしてくれます(担当者によってスキルの差が大きいため、過剰な期待は禁物)。

注意したいのは、出店時の審査が厳しいこと。事業計画をしっかりと練り、曖昧な点をなくしておかないと、落ちるのも珍しくありません。

2位:Amazonマーケットプレイス(3兆4,238億円)

画像:Amazon公式サイト

2位は「Amazon」。Amazon内のマーケットプレイスがモールにあたります。

2019年、マーケットプレイスの流通総額は3兆4,238億円でした(推計)。Amazonの利用者数も5,000万人を超えており、楽天に匹敵する集客力を誇ります。

事業者から見た楽天との大きな違いは、Amazonだと出店ではなく出品になるという点。共通の商品ページに、各業者が商品を登録する形になっています。

また、Amazonは審査が緩めです。スタート段階の小規模事業者でも取り組みやすいのですが、前述の仕組みがあるため、自社の独自色は出しにくくなります。

3位:Yahoo!ショッピング(8,519億円)

画像:Yahoo!ショッピング公式サイト

3位は「Yahoo!ショッピング」です。

流通総額は8,519億円と、楽天・Amazonに水を開けられています。が、同社はZOZOTOWN買収やLINEとの経営統合による集客強化を進めており、今後の展開が気になるところ。

事業者から見たYahoo!ショッピングの魅力は、初期費用・月額固定費・売上ロイヤリティが無料という点。費用としては、売上に応じたポイント原資などがあります。

また、流通総額は楽天の1/4程度ですが、店舗数が楽天の10倍以上もあるため、モール内で熾烈な競争が繰り広げられているというのが現状です。

4位:ZOZOTOWN(3,423億円)

画像:ZOZOTOWN公式サイト

4位は「ZOZOTOWN」で、2019年の流通総額は3,423億円でした。ファッション系ECモールでは国内トップの規模。前述のとおり、Yahoo!に買収された影響がどう出るかに要注目ですね。

事業者にとっての魅力としては、集客力もありますが、在庫保管・検品・採寸・撮影・梱包といった業務をZOZOが行ってくれることが大きいです。自社の負担を減らせるため、売上を伸ばすためのコア業務に専念できます。

その反面、ニュースで話題になった比較的高い手数料がネックになりやすいです。審査にしても、一定の規模と実績がないと通過は難しいでしょう。

5位:au PAY マーケット(1,287億円)

画像:au PAY マーケット公式サイト

5位は「au PAY マーケット(旧au Wowma!)」で、流通総額は1,287億円でした。

auユーザーが主な顧客で、スマホ利用率90%を超えているのが特徴。またキャンペーンが頻繁に行われており、集客力強化の姿勢が分かります。初期費用無料というのもありがたいですね。

とはいえ、上位3つに比べるとどうしても集客力の面で劣ります。多店舗展開の一環として選択肢に入れるのが良いでしょう。

モール以外でランキング上位に入ったECサイト

EC業界全体を見ると、モール以外も流通総額ランキング上位に入るサイトがあります。今回は、特に順位の高い4つを紹介します。

ヤフオク!(8,212億円)

画像:ヤフオク!公式サイト

「ヤフオク!」は、日本で最も有名なオークションサイトで、2019年の流通総額は8,212億円でした。前掲のyahoo!ショッピングに匹敵する規模です。

オークション制ということで、モールとは勝手が違うものの、個人だけでなく業者も多数出品しています。

メルカリ(5,434億円)

画像:メルカリ公式サイト

フリマアプリ「メルカリ」の流通総額は5,434億円。2018年の4,178億円から30.1%増と、目覚ましい成長を遂げています。

2020年現在、法人登録はできず、個人間での取引のみとなっています。

EC-CUBE(2,100億円)

画像:EC-CUBE公式サイト

「ECーCUBE」はオープンソースの自社EC構築システムで、これを使ったショップ全体の流通総額は、2019年に2,100億円を記録しました。

ソースコードが無償公開されており、自由度の高い開発ができます。EC-CUBEに対応した制作代行業者も多く、自社EC制作にオープンソースを利用する場合は、まず選択肢に入るでしょう。

MakeShop(1,734億円)

画像:MakeShop公式サイト

「MakeShop」は、クラウド上で動く、いわゆるASP型の自社EC構築システムです。ASPでは代表的なサービスで、これを使ったサイト全体の流通総額は1,734億円にものぼります。

有料ではあるもののリーズナブルなので、中小規模のECサイトに多く利用されています。

まとめ

ECモールの流通総額ランキング、上位は予想通りという方も多いのでは。楽天・Amazonの牙城は堅く、それにYahoo!が続く形ですね。

モールへ出店するなら、まずはこの3つを候補に入れると良いでしょう。集客力がモール最大のメリットですから、これを活用しない手はありません。

なお、国内ECモールについて、以下の記事でも詳しく比較しています。ぜひお読みください。

国内ECモールの特徴や費用を徹底比較!自社に合っているのはどこ?

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