ECサイト構築に必要な機能がはじめから備わっているパッケージシステムには、カスタマイズの自由度が高い、将来の事業拡大にも対応しやすいといったメリットがあります。長期にわたって運用するのであれば、ぜひとも検討したい構築方法です。
ただ、一口にパッケージシステムといっても種類はさまざま。「自社に合ったものはどれだろう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、パッケージシステムのおすすめ8つと、選ぶ際のポイントを紹介していきます。
ECサイト構築におすすめのパッケージ9つを比較!
ではさっそく、おすすめのパッケージ9つをみていきましょう。
w2CommerceV5(w2ソリューション株式会社)
「w2CommerceV5」は、アパレルやコスメ、食品等さまざまな業界で、のべ400社以上に導入されているECパッケージです。運営企業であるW2ソリューションは、ECサイト構築やマーケティング・ブランディング支援を15年以上にわたって手掛けており、成功のための豊富なノウハウを開発に反映させています。
w2CommerceV5の特徴は、堅牢なセキュリティ性能と業界トップクラスの機能数によるカスタマイズ性です。安全な環境で、事業のステージに応じた施策を適切に打っていけるでしょう。
SI Web Shopping(株式会社システムインテグレータ)
「SI Web Shopping」は1996年にリリースされた、20年以上の歴史を持つ老舗システムです。EC市場の成長とともに機能をアップグレードしており、1,100以上の中~大規模ECサイトを中心に利用されています。
このシステムは将来の追加開発を前提に設計されており、事業戦略の変化へ柔軟に対応可能。また、パッケージではありますがソースコードが公開されているため、社内体制によってはカスタマイズの内製化も進められます。
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ECーOrange(株式会社エスキュービズム)
2007年にリリースされた「EC-Orange」は、LenovoやH.I.S.といった大~中規模のECサイトを中心に導入されています。
このシステムの強みは、POSやVRとの連携によるO2O・オムニチャネル化。ECだけでなくリアル店舗にも力を入れたい場合は有力な候補になるでしょう。
ソースコードが公開されているので、エンジニアが在籍する会社であれば保守運営の内製化も可能です。
エビスマート(株式会社インターファクトリー)
「エビスマート」は、2018年度にクラウド型パッケージでシェアNo.1を獲得した実績のあるシステムです。
大きな特徴は、過去1年間に227回ものアップデートが行われていること。セキュリティ更新や不具合への対応などを含め、常に最新のサービスが提供されるのは心強いですね。
また、BtoCだけでなくBtoBでも運用可能です。
ecbeing(株式会社ecbeing)
導入企業数1,300社以上と、国内トップクラスの実績を持つのが「ecbeing」。ABCマートやメガネスーパーといった有名企業にも利用されています。
ecbeingの強みは、豊富な実績に裏打ちされた開発力はもちろん、運用開始後のマーケティング支援にもあります。SEOや広告などなど、マーケティング施策を自社だけで完結させるのは難しいもの。ecbeingは、サイト開発から二人三脚で歩めるパートナーになってくれるでしょう。
コマース21(株式会社コマースニジュウイチ)
「コマース21」は、EC売上上位100社のうち12社に導入されている、特に大規模ECサイトに向くパッケージシステムです。
開発を担当したスタッフがリリース後にもアサインされるため、長期にわたってスムーズな支援を受けられるでしょう。担当者が変わり認識の齟齬が発生する心配もありません。
なお、コマース21もソースコードが公開されています。将来の内製化を検討している場合にもおすすめです。
EC Direct(ペタビット株式会社)
「EC Direct」は、小~中規模程度のECサイトに適したパッケージシステムです。とはいえ100万点以上の商品を登録でき、実店舗との連携やBtoBとの併用も可能なため、幅広い経営戦略に対応できます。
基本的にパッケージは大規模サイト向けですが、EC Directはスモールスタートの企業にもおすすめです。
G1 commerce(株式会社UZEN)
「G1 commerce」は、中~小規模のECサイトを中心に導入されているECパッケージです。
大きな特徴は、国内のみならず越境ECにも対応可能な点。多言語対応・多通貨決済などの機能が最初から備わっており、海外進出を検討している企業におすすめです。
また、同社は海外マーケティングに関するコンサルティングも実施しています。多角的な事業展開において頼れる存在になるでしょう。
自社に合ったECパッケージ選びのポイント
次に、ECパッケージ選びのポイントを3つ解説していきます。
自社の商品ジャンルと似た事例があるか
1つめは、自社の商品ジャンルと似た事例があるか。
あれば、ノウハウを活かしたスムーズな開発が可能になりますし、マーケティングでの成功率が上がります。業者の提案にも信頼性が生まれるでしょう。
そのため、システムの導入事例は細かく確認するのが大事です。
管理画面は使い勝手が良いか
2つめは、管理画面の使い勝手です。
パッケージは長期にわたって使い続けることになるため、UIが悪いとストレスになったり、業務そのものにムダな時間がかかったりします。
効率的な業務遂行のために、導入前のテストは入念に行いましょう。
運用開始後のサポートが充実しているか
3つめは、運用開始後のサポートが充実しているか。
ECサイトはオープンしてからが本番です。トラブル発生時や要件変更の際、業者の対応の迅速さは最終的な売上に直結します。
相談の時にはサポート体制も詳細に質問しておきましょう。
まとめ
今回は、ECパッケージのおすすめを8つとシステム選びのポイントを解説しました。
大規模サイト向けのサービスが多い中、昨今では小~中規模サイトに強いものも出てきています。「カスタマイズ性やセキュリティ性といったパッケージの強みを活かしたいが、大企業ほどの予算はない……」といった場合にも候補に入れられるでしょう。
本記事が参考になれば幸いです。