昨今、ECの市場規模が拡大する中、海外からの購入も国内と同様に増加しています。販路を増やせるのは、事業者として嬉しいところ。
とはいえ、海外へ商品を送るには普段触れない手続きや税制といったハードルがあり、これらに対応する時間や労力が問題になっている方もいらっしゃるのでは。
そんなとき心強いのが代行会社です。物流のノウハウを豊富に持つプロが効率的に業務を進め、クライアントの負担を減らしてくれます。
本記事では、海外配送代行のおすすめ6社と、業者の選定ポイントなどを紹介していきます。
海外配送代行のおすすめ業者:①導入が簡単
ではさっそく、海外配送のおすすめ業者を見ていきましょう。まずは簡単に導入できる2社から。
転送コム
「転送コム」は、導入企業数1,800社、発送件数業界トップの実績を誇る業者です。EC特化の有名メディア「ECのミカタ」が選ぶ「EC支援企業BEST100」にもランクインしています。
〔費用をかけずに5分で海外進出〕と謳っている同社の特徴は以下のとおり。
・利用料ゼロ(海外の購入者から手数料を受け取る仕組み)
・ECサイトに転送コムのバナーを貼るだけでOK(業務フローの変更不要)
低コストで手軽に導入できるのはありがたいですね。社内調整の手間を最小限にできるものポイントです。
楽一番
2014年創立の「楽一番」は、これまでに30万人以上の海外ユーザーへサービスを提供してきた物流代行会社です。
前述の転送コムと同じく利用料無料で、サイトにバナーを貼るだけで導入できます。配送事故への補償もあり、紛失や破損が起きた場合は楽一番が費用を全額負担。
スピーディな対応も魅力で、原則即日入庫・最短24時間以内の発送が可能です。
おすすめの海外配送代行:②料金が安い
次は料金が安い業者を2社紹介します。
株式会社オープンロジ
「株式会社オープンロジ」は、初期費用・システム利用料・固定費が無料という、リーズナブルさが特徴の業者です。料金がかかるのでは、発送を依頼したときだけ。
また、安いだけでなく実績も豊富です。導入実績は5,000社以上で、Yahoo!ショッピング公式の「物流パートナー賞」も受賞しています。
出庫指示や業務確認などをWebで簡潔できるのも便利なポイントです。
GYLOGI.com
「GYLOGI.com」は、EMSやDHL、Fedexによる海外配送を特別価格で提供しています(詳細は要確認)。
大型商品の発送のほかギフトラッピングや特殊梱包にも対応しており、さまざまな業種の、さまざまなシーンで利用できるでしょう。
GYLOGI.comの運営会社は個人向け海外配送サービス「御用聞キ屋」も展開しており、そこで培った物流ノウハウを法人向けにも提供。クライアント目線・顧客目線に立ったサービスを受けられます。
おすすめの海外配送代行:③実績が豊富
次に、実績が豊富な2社を紹介します。
ネットデポ
「ネットデポ」は450社以上の導入実績がある物流会社で、ECのミカタが選ぶ「EC支援企業BEST100」に選ばれています。
同社の特徴は、商品の保管場所を1坪からレンタルできること。料金体系も分かりやすく、1坪6,500円/月に在庫管理や保険料、システム利用料などが含まれています。これに梱包や発送の作業費がプラスされる仕組みです。
海外配送はEMSのみですが、小規模事業者でも利用しやすいのは魅力的ですね。
アラウンド・ザ・ワールド株式会社
「アラウンド・ザ・ワールド株式会社」は2003年から輸出ビジネスを展開してきた経験を元に、海外発送代行事業を提供しています。
日本だけでなくイギリス・ドイツ・アメリカ・オーストラリアに拠点を置いており、現地での申請や通関をスムーズに済ませられるのが特徴。
加えて、同社はAmazonFBAに強みを持っています。Amazonマーケットプレイスを利用する事業者であれば、同社の配送センターに荷物を送るだけで相手国へ直送可能。自社の手間を最小限に抑えられるのはありがたいですね。
【アラウンド・ザ・ワールド株式会社のサービス詳細はこちらから】
自社に合った海外配送代行業者の選び方
ここからは、自社に合った業者の選定ポイント3つを解説します。
業者の強みと自社の依頼目的をマッチさせる
1つめは、業者の強みと自社の依頼目的をマッチさせること。
なるべくコストを抑えたいのであれば、リーズナブルな価格の業者を選ぶことになりますよね。しかし、安さだけで選ぶと「希望の業務に対応していなかった」といったトラブルになりかねないので、トータルの費用対効果を重視しましょう。
自社の負担を軽減させたいのなら、入庫~発送までを一括で任せられるフルフィルメントの業者が有力候補になります。業者によっては大型商品に対応していない場合もあるので注意が必要です。
業者の比較検討をする前に、まずは自社の依頼目的を明確にすることからはじめましょう。
自社の商材ジャンルが得意な業者を選ぶ
2つめは、自社の商材ジャンルが得意な業者を選ぶこと。
不慣れな商材だと、まず作業のスピードが落ちます。ただでさえ時間のかかる海外配送ですから、顧客を不安にさせないために迅速な対応が求められるのです。
また、作業中のミスも出やすくなります。梱包の仕方に不備があったりすると、輸送中に破損や故障を起こしてしまう可能性も。衣服や家具、温度管理の必要な商品だと、特に注意しなければなりません。
したがって、Webサイトやヒアリングで業者の実績を詳細に確認しておきましょう。
料金
3つめは料金です。
前述のとおり、単に安いところを選ぶと失敗しかねません。重要なのは費用対効果であり、自社の望む成果と料金を天秤にかけるのが大切です。
そして、配送代行会社の料金体系は複雑になりがちなので、見積もりをしっかりとることも忘れずに。その際、複数社にお願いして比較検討しましょう。曖昧だったり妙に高かったりする項目があれば、業者に質問して適切かどうか判断してください。
まとめ
今回は海外配送代行について、おすすめ6社と業者の選び方を紹介してきました。
自社の負担を減らし、スムーズに顧客の元へ商品を届けるには、代行業者が心強いパートナーになってくれるでしょう。浮いたリソースを売上アップのための業務に当てられますね。
ぜひ本記事を参考に、自社に合った業者を見極めていただければと思います。