近年、ネットショップを開設する企業が増加しています。しかし、すべてのショップが順調にいくわけはなく、
「売上が伸び悩んでいる」
「集客がうまくいかない」
といった悩みを抱える企業も多くいらっしゃるのが現状です。
そこで頼りになるのが運営代行。売上アップの知見を豊富に持つプロが、成功をサポートしてくれます。
今回は楽天ショップの運営代行について、依頼できる業務や料金体系、おすすめ業者などを紹介していきます。
楽天運営代行に依頼できる業務
まずは、楽天運営代行に依頼できる業務を見ていきましょう。ただし、業者によって対応可能な範囲が異なる点に注意してください。
商品登録
サイト制作時の商品登録、そして新商品や期間限定商品、セール品の商品登録を代行する業務です。
・商品名
・販売価格
・商品説明文
・商品写真
・商品スペック
・在庫数
などの登録を一つ一つ行う必要があります。
在庫・物流管理
商品の入荷・検品・保管・ピッキング・梱包・出荷といった物流業務全般を指します。
倉庫などの環境整備や梱包の資材にはコストがかかりますが、外部委託すれば低コストに抑えられる場合があります。
コンサルティング
豊富な知見やノウハウを有したプロからコンサルティングを受け取ることは、ネットショップ運営を成功させる有効な手段となります。
集客方法や売上増加のノウハウだけでなく、多様化する決済方法の選別、出店に必要な届け出や遵守しなければならない法律についてのアドバイスを受け取ることもできます。
デザイン・制作
・商品ページのリニューアル
・新商品のリリース
・イベントページやバナーの制作
・トップページの更新
こうしたサイトデザインにまつわる業務のほか、紙のチラシなども含まれます。
販売促進
・購入者への特典付与
・イベント開催
・レビューの充実
・SNSを利用した広報
・広告出稿
・メルマガ配信
などなど、集客のための各種施策も代行業者に依頼できます。
カスタマーサービス
問い合わせや苦情への対応も業者へ委託できます。
サポートの質は、顧客満足度と密接に関わるもの。この業務をプロに任せれば、お客様とトラブルになるリスクを回避しやすくなります。
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一般的には以上の業務が挙げられます。ただし、業者によって得意分野や対応範囲が異なるので、自社が出店しているモールに合わせた代行会社を選定することが成長の鍵となります。
楽天運営代行の料金体系
ネットショップ運営代行の料金体系は、固定報酬型・成果報酬型・複合型の3つに分かれます。それぞれの詳細を見ていきましょう。
固定報酬型
固定報酬型は、毎月固定で料金がかかる仕組みとなっています。
予算管理をしやすい反面、売上が振るわなくとも出費が必要です。
【相場】5〜10万円/月
成果報酬型
成果報酬型は、売上発生時に決められた割合を支払う仕組みです。
成果が出ないかぎり費用は発生しないため失敗のリスクが低いものの、運営が軌道に乗ってからはかえって高額になる可能性もあります。
【相場】売上の5〜10%
複合型
複合型は、固定報酬型+成果報酬型という方式です。
一見バランスが良さそうですが、運営が順調になると結果的に割高になることがあります。
基本的には初期費用もかかる
どの料金体系にせよ、基本的には初期費用がかかります(無料のところもあります)。
また、商品登録では商品数の上限を超えた場合に追加料金が発生するなど、サービスによっては別途費用がかかるので事前によく確認しましょう。
楽天運営代行│業者の選定ポイント
ここからは、自社に合った代行業者の選定ポイントを紹介していきます。
自社の目的と業者の強みは一致しているか
EC運営代行の中には、楽天を得意とする業者・楽天出身者が多い業者があります。楽天での成功率を高めたいのであれば、そういう業者に任せるのが良いですね。
なおかつ、自社が重視するポイントと、業者の強みも合致させましょう。実店舗と連携した運営を目指すのであればオムニチャネルに強い業者を、業務全体を品質高く安定させたいのであれば対応範囲の広い業者を選ぶという感じです。
その上で評判や料金も判断基準に加えるのが良いでしょう。
業者の実績は確かか
やはり実績のある業者を選ぶのは大切です。それも、ただ実績だけを見るのではなく、例えば……
・立ち上げや中堅など、どのフェーズでの実績が豊富か
・モールが得意か自社サイトが得意か
・集客、デザイン、物流など、どの工程が得意か
・得意な業界やジャンルはどこか
などを把握しましょう。自社に近い成功事例がある業者の方が、成功する確率が上がります。
見積もりに曖昧な点がないか
見積もりはしっかり確認し、曖昧な点があれば事前に詳細を質問しましょう。オプション料などには特に気をつけてください。また、料金やサービス範囲に加え、契約期間、追加の費用、途中解約など、取引するうえで重要となるポイントを押さえておきましょう。
また、何社かに見積もりを取ることも、曖昧な部分を見つける良い方法です。多少手間が生じたとしてもやっておきましょう。
「ここに任せたい!」と思えるかどうか
今後二人三脚で運営していく先方担当者との相性は、何より大事と言っても過言ではありません。
理想は最初から最後まで一貫して担当してくれて、いつでも何でも相談できる体制が良いですね。「この人になら安心して任せられる」と思える担当者がいる会社を選びましょう。
おすすめの楽天運営代行サービス4選
ここからは、おすすめの楽天運営代行サービスを紹介していきます。
サヴァリ株式会社
「サヴァリ株式会社」は、制作からマーケティングまでを一括で請負う業者です。楽天市場も得意としており、店舗ごとの課題に合わせたサポートを提供。
「Bee-Storeテスト販売プラン」というテストマーケティング用のプランもあり、メーカーや商社とのネットワークを駆使した新たな商品企画・開発サポートが可能です。
スタートから事業拡大まで、幅広く付き合える業者といえますね。
株式会社いつも
「株式会社いつも」は、日本マーケティングリサーチ機構が実施した「EC・通販事業者が選ぶ楽天マーケティング支援」でNo.1になった実績のある企業です。
グルメ・エンタメ・デジタル家電・車・スポーツ・住まい&暮らし・美容&健康などなど、同社は幅広いジャンルで結果を出しているのがポイント。有する知見は業界随一です。
また、同社は「商品が勝手に売れる好循環」を重視しており、一過性の売上げアップでは終わらない施策を自社の課題に合わせて提案してくれます。
株式会社スタイリスト
「株式会社スタイリスト」は、楽天をはじめとする元モールのトップコンサルタント、月商数千万クラスまで売上を伸ばした元店長たち、そしてECサイト専属デザイナーのみからなる企業です。
実際に店舗運営に悩み、壁にぶつかり、その都度解決してきたメンバーしか在籍していません。ですので、徹底的に現場目線に立った運営支援を受けられるのです。
また、ネットショップ売上向上のために妥協をしたくないという想いから、同社は完全自社完結で案件にあたります。これにより、意思疎通が確実にとれたスムーズな業務を手がけられるわけですね。
RUD(ECコンサルティング株式会社)
「RUD」は、楽天市場専門の運営代行会社です。
楽天ECコンサルタントの元管理職が立ち上げており、楽天に超特化した専門知識を豊富に保有しています。実際、楽天のジャンル別年間ランキング1位商品をゼロから作り上げた実績もあるほどです。
サイト制作から受注管理、商品管理、販促まで、運営業務全般を依頼可能。コンサルティングも受けられるので、将来の内製化を考えている事業者にもおすすめです。
まとめ
今回は楽天に強いEC運営代行会社ついて、業務内容や料金体系、業者選定のポイント、おすすめ業者などを紹介してきました。
現状課題を抱えていて、より効率的な売上アップ・集客アップを実現したいのであれば、運営代行会社とのパートナー関係構築を検討してみてください。
ぜひ本記事の内容をもとに、業者の比較を進めていただければと思います。