海外から商品を輸入するには、送料や税金、その他手続きといったハードルがありますよね。中には日本への直送に対応していないECサイトや商品も。
この問題をクリアするのに有用なのが、輸入代行サービスです。自分または自社でやる手間を大幅に減らせますし、トラブル発生時にも柔軟に対応してもらえます。
本記事では海外輸入代行サービスについて、一般的な料金体系、おすすめ業者、そして業者の選び方などを紹介していきます。
海外輸入代行の一般的な料金体系
海外輸入代行の料金体系には、一般的に以下の項目が含まれます。
ただし、実際は業者によって含まれる・含まれないという場合が多々あるので、事前にしっかりチェックしておきましょう。
【商品代金】
為替の都合により、価格が日々変動する点に注意しましょう
【ECサイトから業者の現地倉庫までの送料】
商品が大きいと高くなります
【国際配送料】
海外からの配送に必要な送料です。国・地域・商品の大きさなどによって異なります
【燃料サーチャージ】
国際配送時の燃料にかかる料金です
【関税】
輸入品にかかる税金のことで、輸入国や輸入目的、商品などによって税率が異なります。関税率は定期的に更新されるため、こまめなチェックが必要です
【転送手数料】
業者の倉庫から日本の届け先へ商品を転送するのにかかる料金です。相場は商品代金の10~20%ほど
【届け先への送料】
購入者の元へ配送するのにかかる料金で、利用する配送業者によって異なります
さらに、購入金額によっては輸出許可証が必要になり、その発行に料金がかかることも。個人輸入の場合、関税だけでなく消費税や通関手数料も必要です。
このように、輸入代行の料金体系は複雑です。あらかじめ知識を付けておき、その上で業者ごとの比較検討を行いましょう。
海外輸入代行のおすすめ5社
次に、おすすめの輸入代行業者を5社紹介していきます。
fishisfast
「fishisfast」は、アメリカにある業界大手の輸入・転送業者です。
売上税のないデラウェア州に拠点を構えており、最大7.5%も費用を節約できるのが魅力。また、商品数が増えるほど割安になるので、大口取引の事業者に特におすすめです。
同社の倉庫は24時間営業で、迅速な対応が可能です。輸入には時間がかかりがちですが、少しでも早く届くのは個人利用・ビジネス利用どちらでもありがたいのではないでしょうか。
WE LOVE EU
「WE LOVE EU」は、ヨーロッパからの輸入を代行している業者です。
イギリス・フランス・ドイツのほか、チェコやデンマークといったさまざまな国々の専門サイトからも輸入できます。対応ジャンルも幅広く、欧州各国のアパレル、書籍、家具、インディーズCD、スポーツ用品などなど実績は豊富。
同社は法人向けサービスも展開しており、ビジネス目的での輸入も可能です(法人向けはこちら)。
中国輸入代行HAM
「中国輸入代行HAM」は、その名のとおり中国輸入の代行サービスです。タオバオやアリババといった大手はもちろん、メーカーからの直接購入代行にも対応。
同社では日本人スタッフが現地に滞在しているので、中国・日本双方の商習慣を踏まえたスムーズな業務が可能です。チャイナリスクの低減にもつながるでしょう。
検品や梱包も丁寧で、破損や欠陥があった場合には返金保証も。気になる方は、料金や注意点などをチェックしてみてください。
イーウーマート
中国輸入代行の「イーウーマート」は、最短5日で発送というスピード対応が魅力の業者です。日本から距離の近い広州に拠点を構えている分、輸送費を抑えられるのもポイント。
船便にも対応していて、空輸できない商品の輸入も可能です。
また、同社はAmazonのFBA代行も行っており、これを利用すれば、自社は仕入れをするだけで物販ビジネスを展開できます。独自の受注システムは、使いやすく作業の手間がかからないと評判です。
輸入com
「輸入com」は、個人も法人も利用できる購入代行サービスです。2011年創業で、取引先には大手企業も多く、実績・信頼ともにピカイチ。
同社では、すべての荷物を再梱包し、輸送時の衝撃に耐えられるようにしています。商品が届け先に着いた際、破損があった場合は全額返金されるので安心です。
料金体系は、商品代金+送料+手数料。ビジネス利用だとプラスで月額費がかかりますが、転送料が安くなります。
海外輸入代行│業者の選び方
次に、自社にあった海外輸入代行業者の選び方を解説します。
輸入先の国が得意な業者を選ぶ
1つめは、輸入先の国が得意な業者を選ぶこと。
一口に海外といっても、いろいろな国がありますよね。国によって法律や税制、商習慣などが異なるので、業者の得意な分野を見極める必要があります。
どの国からの・どんな商品の取り扱い実績が豊富なのか、あらかじめ確認しておきましょう。
料金に曖昧な項目がないかチェックする
2つめは、料金に曖昧な項目がないかチェックすること。
冒頭で述べたとおり、輸入代行の料金体系は複雑で、しかも業者によって内容が異なる場合も多々あります。国や商品によっても料金が変わりますし、何にどのくらいの費用がかかるのかを細かく把握しておかなければなりません。
「こんな料金は聞いていない」といったトラブルを避けるために、必ずやっておきましょう。
欠陥品や破損への保証も確認しよう
3つめは、欠陥品や破損への保証を確認すること。
モノである以上、欠陥品が混ざるリスクはゼロにできません。また、どれだけ丁寧に梱包されていたとしても、輸送時に破損する可能性はあります。
海外輸入となれば一層注意しなければならず、起きてしまった際の保証が重要になるのです。
・欠陥や破損の定義
・そもそも返金されるのか
・返金の手続方法
・返金の期限
など、非常時の対応について必ず把握しておいてください。
まとめ
今回は海外輸入代行について、一般的な料金体系、おすすめ業者、業者選びのポイントなどを紹介してきました。
海外輸入には知識と手間が必要になりますが、これらを省けるのは代行活用の大きなメリットです。手数料はかかりますが、言葉の壁をクリアでき、トラブルへの対応も安心して任せられるため、個人利用・ビジネス利用どちらにせよ積極的に利用を検討したいところ。
ぜひ本記事を参考に、自社・自分に合った業者を選んでいただければと思います。