配送代行サービスを検討しているものの、業者が多すぎて何を基準に選べばいいかわからないとお悩みではありませんか?
「なるべくコストを抑えたい」
「信頼できる業者にお願いしたい」
など希望はあると思いますが、何より重要なポイントは「自社に合うかどうか」です。そうでないと気づいても、稼働してからでは簡単には乗り換えられないので、慎重に選ばなければなりません。
本記事では、自社に合ったサービスを選ぶためのポイントをあげた後、配送サービスの料金体系と、おすすめの業者を特徴ごとに紹介していきます。
自社に合った配送代行サービスを選ぶための4か条
自社に合った配送代行サービスを選ぶための4か条は、
- 依頼する目的と業者の強みを合致させること
- 自社の商材ジャンルを扱うのが得意な業者であること
- 料金体系を具体的に把握できること
- 「この人と一緒にやりたい」と思えること
です。それぞれ詳しく解説していきますね。
依頼する目的と業者の強みを合致させる
1つめは、依頼する目的と業者の強みを合致させること。
たとえば、自社の負担を軽減させたかったのにコストの安さで業者を選べば、一部の業務が自社に残ってしまい、思っていたような負担軽減にならなかったという結果になるかもしれません。
このような事態を避けるには、
- 人件費削減を図りたい→低コストが強みの業者
- ミスゼロを目指したい→実績が豊富な業者
- 自社の負担を軽減させたい→業務範囲が広い業者
というように、まず自社の依頼目的を明確にしてから、それに強みをもつ業者を選びましょう。
自社の商材ジャンルを扱うのが得意な業者を選ぶ
2つめは、自社の商材ジャンルが得意な業者を選ぶこと。
扱い慣れていないジャンルの商材だと、作業のスピードや精度が落ちてしまいます。衣服や家具、温度管理の必要なものなどは、特に注意しましょう。
料金体系を具体的に把握する
3つめは、料金体系を具体的に把握すること。
どの作業にどれだけ費用がかかるのか、曖昧な項目はないか、必ず見積もりをとってチェックしてください。一般的な料金体系については、次の章にて詳しく解説していきます。
「一緒にやりたい」と思える業者を選ぶ
4つめは、「一緒にやりたい」と思える業者を選ぶこと。
業者とは長期的な付き合いになるので、先方の担当者とソリが合うかは非常に重要です。
Webサイトや資料からは読み取れないことも、直接顔を合わせれば分かります。メールや書面上のやり取りだけで決めずに、対面で相談しましょう。
配送代行サービスの料金体系
業者により異なる場合もありますが、一般的には以下のような費用がかかります。
システム利用料
システム利用料は、WWS(在庫管理システム)にかかるものです。
相場は3万円前後が多いようですが、月間の出荷数が多いところでは〜数十万円ほどになります。毎月固定でかかる費用で、基本料金としている業者もあります。
入庫・保管料
商品を入庫させた時にかかる入庫費用と、保管にかかる保管料です。
【入庫費用】
ケース単位かピース単位か、商品の入庫方法で費用が異なる場合が多く、
- ケース単位:1ケース30〜100円
- ピース単位:1ピース10〜30円
が相場です。
【保管料】
保管料は、商品保管場所と梱包作業スペースを含む面積で決まることが多いです。設定単位は、1坪・1棚・1パレットなど業者により異なります。
地価が影響するため、首都圏近郊で5,000〜10,000円、関西都市圏で5,000円〜が相場です。
ピッキング・検品料
ピッキング・検品料は、商品を保管場所から取り出し、品質に問題がないかを確認するのにかかる費用です。
【ピッキング料】
商品1点あたり5〜20円が相場です。チラシやサンプルを同梱する場合には、それぞれを1点とカウントし、追加料金がかかります。
【検品料】
検品1点あたり10〜100円が相場です。
機械や家電製品など作動チェックが必要なものは高くなることもあるので、しっかりと見積もりをとって確認しましょう。
梱包料
梱包料は、商品の梱包にかかる料金です。
箱や包装紙、伝票などの配送資材については、梱包料に含まれるのか、それとも別料金なのかも確認しておきましょう。
梱包料の相場は1箱あたり50〜300円で、箱が大きければ高くなります。のしやラッピングには追加費用がかかる場合がほとんどです。
配送料
配送料は、指定する宅配業者により異なります。
距離と箱のサイズや重さにより価格が設定されています。全国一律料金を設定しているところもありますが、最近では配送会社の値上がりにより減少。
一般的に関東〜関西であれば500円前後が相場で、北海道や沖縄などの地域は300円程度の追加料金が発生する場合がほとんどです。離島地域は中継料金がさらにかかります。
配送代行サービスのおすすめ:①料金が安い
ここからは、配送代行サービスの会社を紹介していきます。まずは料金が安いところを2社。
EC Logi(エフケース株式会社)
「EC Logi」は、リーズナブルな費用が魅力の配送代行サービス会社です。
商品の一時預かりスペースは、段ボール1箱分(35✕25✕40cm)から契約可能で、BtoB・BtoC法人のほか個人でも利用できます。
料金プランは以下の2種類。
- 安心プラン:出荷した分だけ支払いが発生
- 割安プラン:毎月定額固定費用が発生する代わりに各作業費が割安となる
費用サンプルは以下のとおり。
- A4サイズ・厚さ3mmのメール便1件あたり340円〜
- 60サイズの宅配便1件あたり580円〜
小さく始めて少しずつ事業を拡大したい方におすすめです。
株式会社サイテキ
「株式会社サイテキ」は、国内最安を保証しているのが最大の魅力。他社より1円でも高ければ安くすると宣言しています。
料金プランは以下の2種類。
- BASIC PLAN
入庫・梱包・配送までを代行。60サイズが480円/個、140サイズは640円/個
- TOTAL PLAN
入庫・梱包・配送・受注管理・レポート業務までを代行。550円/個
これにプラスして倉庫保管料がかかります。とはいえ、実際に利用した分しか費用が発生しないため、費用はムダになりません。
また、同社は自社でEC運営を行っています。そのノウハウにより、代行だけにとどまらず業務改善提案が可能なのも同社の魅力の1つです。
配送代行サービスのおすすめ:②実績が豊富
次に、実績が豊富な配送代行サービスを3社ご紹介していきます。
株式会社オープンロジ
「株式会社オープンロジ」は、5,000社以上の導入実績を持ち、Yahoo!ショッピングのストアに最も貢献した物流会社として「物流パートナー賞」も受賞しています。
物流業務全般を依頼できるほか、オプションも充実しており、
- 独自資材で梱包や商品の小分け
- 異なる商品のセット組み
- 倉庫に保管している商品の破棄処理
- 5色展開のギフトラッピング
などから、自社の希望に沿った業務を追加できます。
料金体系は、倉庫利用料金+配送料金というシンプルな形。初期費用やシステム利用料、固定費は0円で、依頼料によって変動する従量課金制です。
海外配送にも対応しているので越境EC事業者にもおすすめです。
おもてなし物流(株式会社スクロール360)
「おもてなし物流」は、52年の歴史を持つ老舗の配送代行会社です。
クライアントに合わせて業務内容を逐一カスタマイズすることで、コスト・時間ともに無駄をカット。
さらに、多種多様なラッピングやメッセージカードへの対応、ガムテープを使わない梱包など、商品を受け取るお客さまへの「おもてなし」を意識したオプションで、リピーター化を図る戦略も行っています。
細かい点にまでこだわる方におすすめの業者ですね。
*料金は事業者ごとに異なるため要相談
まとめ
今回は、配送代行会社の選定ポイントと、おすすめ業者を4社紹介してきました。
適切な業者選びができれば、自社の負担を削減でき、売上を伸ばすためのコア業務に集中できます。顧客満足度の上昇にもつながるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、自社に合った業者を選んでいただければと思います。