輸入ビジネスをする際、どうせなら日本にない商品を仕入れたいですよね。アパレル、化粧品、機械類、玩具……普段触れられない海外限定のものは魅力的です。
といっても、実際にどうやって仕入れるのか、そもそもどうやってそんな商品を探すのか、よく分からない方も多いのでは。
そこで本記事では、日本にない商品の仕入れ方法や仕入先、注意点などを解説していきます。
海外にあって日本にない商品│仕入れの準備
はじめに、海外にあって日本にない商品を仕入れる際の準備を解説します。
①商品リサーチ
まずはどんな商品があるのか、リサーチしていきましょう。
最初にチェックしたいのは以下のようなサイトです。
・海外のニュースサイト
・海外のECサイト
ここで売れている商品の情報を探します。その後、日本のECサイトで同じような商品が売られているかを調べましょう。
もし売られていたら、需要がある可能性が高まります。ツールを使えば販売個数なども調べられます(Amazon用リサーチツール「セラースプライト」など)。
展示会や見本市に足を運び、情報収集するのも良いですね。
②利益計算と価格設定
見つけた商品を仕入れるとして、どのくらいの利益が出るかも計算しておきましょう。
関税や送料などはいくらか把握しておかないと、利益が圧迫されかねません。具体的な金額は入先国や商品、仕入れ形態などによって変わります。
また、実際に売るときの価格設定は高すぎても安すぎても問題です。他社は輸入商品にどの程度利益を上乗せしているのか、これもリサーチしましょう。
海外にあって日本にない商品の仕入先
次に、海外商品の仕入先サイトを国別に紹介していきます。リサーチにも使えるので、ぜひ押さえておいてください。
アメリカ
ECの市場規模世界最大のアメリカには、日本にない商品がたくさんあります。以下、アメリカの仕入れサイトの例になります。
【Amazon.com】
日本でもおなじみ、アマゾンのアメリカ版。商品の種類や数はいわずもがな、輸入ビジネスでぜひ押さえておきたいサイトの一つです。日本のアマゾンと同じ要領で使えるのも便利ですね。
【eBay】
日本では馴染みが薄いものの、世界的に見ればメジャーな存在です。アメリカ以外からも、世界中の事業者が出品しているため、日本にない商品を探すのにピッタリです。
【K-mart、ウォールマート】
どちらもアメリカのディスカウントショップで、いろいろな生活雑貨を仕入れ可能。リーズナブルなものが多く、初心者でも利用しやすいでしょう。
ヨーロッパ
ヨーロッパの製品には独特の”らしさ”があり、日本でも人気です。仕入先の例は以下のとおり。
【Amazon、eBay】
前述のAmazonとeBayは、ヨーロッパ各国にも展開しています。イギリス、フランス、ドイツなどなど、それぞれのサイトをチェックしてみてください。
【MATCHESFASHION.COM、FARFETCHなど】
ヨーロッパのサイトはアパレルにも強いですね。上記のサイトにはさまざまなブランドが出品しており、日本よりも安く買えるのが魅力。数日で発送されるスピードもポイントです。
中国
アメリカに並ぶEC大国・中国は、輸入ビジネスでは定番の仕入先です。主なサイトは以下のとおり。
【タオバオ】
アリババグループのECサイトで、中国版楽天市場というとイメージしやすいと思います。リーズナブルな商品が多く、少量での仕入れも可能。カスタマーサポートが充実している点も魅力です。
【1688.com】
タオバオと同じアリババグループのECサイトで、こちらは卸のような位置づけ。大口取引になるほど割引されます。OEMも可能なため、将来の事業拡大にも有用です。
【JD.com】
京東(ジンドン)という企業が運営しており、アリババと苛烈なシェア争いを繰り広げるECサイトです。独自の物流網を整備しており、対応の速さが魅力。また、中国ではPC・家電はJDというイメージがあります。
韓国
アパレルや化粧品では、韓国製品が人気です。日本から距離が近いため配送が早く、安価な点が良いですね。仕入れサイト例は以下のとおり。
【Gmarket】
eBay Korea社が運営する、韓国最大のECサイトです。コスメやアパレル、雑貨など種類が豊富です。日本語に対応していて、日本円での支払いが可能なのも魅力です。
【coupang】
Gmarketと並ぶ韓国の人気ECサイトです。独自の物流システムにより、迅速な配送を可能にしています。コスメに特に強いので、女性向け商品の仕入れに有用です。
仕入れ代行を利用するのもおすすめ
仕入れ代行を利用すると、輸入にまつわる煩雑な手間を削減できます。マーケティングなど、売上向上につながる業務に取り組む時間を増やせるでしょう。
また、現地の言葉が分からなくても購入できるのもポイント。
仕入れ代行については以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひお読みください。
海外からの購入を代行してくれるサービスおすすめ6社!利用の際の注意点なども
海外輸入の代行サービスおすすめ5社│料金体系や業者の選び方なども解説
海外にあって日本にない商品│仕入れの注意点
ここからは、海外の商品を仕入れる際の注意点を解説します。
輸入や販売に許可が必要な商品もある
商品によっては、輸入や販売に許可が必要な場合があります。化粧品、食品、化学製品、生物など、案外多いので注意しましょう。
日本の法基準を満たしていないと、罪に問われかねません。
また、輸入そのものが禁止されているケースもあります。
この点に関しては、税関のサイトで品目のチェックをしておいてください。
偽物に気をつける
やたら安い商品だと、偽物の可能性があります。
特に中国のサイトには多く、そのまま販売してしまうと自社の信頼失墜につながることも。知らなかったでは済まされないので、仕入れサイトや商品の評判などを細かくチェックしましょう。
関税の知識をつけておく
関税の知識は必須です。
これがないと、正しい額を支払えず追加払いの手間が発生します。さらに、利益の予測も正確にできないため、資金管理もうまくできません。
国によって関税の制度は異なるため、はじめは特定の国に絞って取り引きするのも良いでしょう。
まとめ
今回は海外にあって日本にない商品の仕入れ方法や仕入先、注意点などを解説してきました。
身の回りにものが溢れている日本ですが、未上陸の商品はたくさんあります。アパレル、化粧品、食品、機械類などなど、魅力的な魅力的な商品を発見できれば、日本でも売れる可能性はあります。
ぜひ本記事を参考に、輸入ビジネスを成功させていただければと思います。